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一般社団法人 日本韓食振興協会、日本における韓食の世界化を推進する団体

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日本初、世界韓食フォーラム札幌で開催…8カ国・地域から参集

  

 韓国政府が官民を挙げて推進している韓食(韓国料理)のグローバル化を目的に世界各国同胞の韓食業者と団体が一堂に会する「世界韓食フォーラム」が6月9日までの3日間、札幌で開催された。今回は、焼肉など在日同胞が築いてきた日本における韓食の成功例を紹介し、今後の方向を提起する意見開陳が行われた。また平昌五輪組織委員会が選んだ「韓食メニュー10選」を実演調理し日本の飲食業界関係者に紹介する「アカデミー・イン札幌教室」も行われ人気を集めた。

北海道の農水産物PRも

 同フォーラムは世界韓食総連合会(金順玉会長)が主催し、財団法人日本韓食振興協会(旧民団韓食ネット協議会=崔千浩会長)が主管し、札幌の北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)で開催した。今年5回目を迎えるが、日本での開催は初めて。

 日本をはじめ米国、中国、香港、フランス、豪州、ニュージーランド、インドネシアなど8カ国・地域の韓食団体代表70人が来日した。また、2018年の平昌冬季五輪にあわせて韓食をPRすることも目的としており、ホクレン農業協同組合連合会、北海道漁業協同組合や地元の農水産食品関係、ホテル、レストランなどの料理に関わる人たち合わせて180人が参席した。

 8日の開会式で崔会長は「日本で最も人気の観光地、北海道で開催できてとても光栄」としながら、「北海道は日本でも有名な食材の宝庫。今回のイベントでは韓食のPRだけでなく、北海道の食材を活用した韓食の研究もしてほしい」と呼びかけた。

 韓食財団の金大根事務総長、北海道の辻康弘副知事、民団中央の任泰洙副団長、駐札幌総領事館の韓恵進総領事がそれぞれ挨拶した。

 辻副知事は「北海道はソウル市をはじめ、釜山市、慶尚南道、済州道と友好交流協定を結んでおり、韓国の各地域と活発な交流を推進している。北海道からはスケトウダラなど多くの水産物を輸出しているが、最近では北海道ブランドのスイーツが人気を呼んでいる」とし、「韓国からは年間30万人以上の観光客が訪れている。私もキムチなど韓国料理が大好きで韓国のキムジャン大会にも参加した。今後も多くの食の交流が深まることを期待している」と述べた。

 スケトウダラなど北海道産の水産物は、かつて韓国に多く輸出されてきた。しかし、2011年の東日本大震災での原発事故以降、風評被害が続き、今なお敬遠されている。今回のフォーラムでは北海道産の安全性を確認してもらうことも大きな目的だ。

 喜多龍一・元道議会議員は「農産物、水産物ともに北海道の食材は安心であり安全であることを伝えていただきたい。そして、食を通じて韓国と北海道の関係を強化し、交流を広げていきたい」
と語った。

 フォーラムでは6氏が意見開陳した。
まず財団法人韓食財団の金大根事務総長が「韓食世界化における韓食財団の役割」、韓国農水産食品流通公社の金浩銅東京支社長が「韓国農水産物の日本における現状」について語った。続いて日本韓食振興協会の李明植副会長(株式会社大山会長)と朴和生副会長(キムチの店名峰代表)が「日本におけるキムチと韓国からの輸入食品流通事情」、同じく副会長で焼肉大東園の代表、徐道源氏と理事でKOLLABO代表の任和彬氏が「日本における韓食」をテーマに語った。

平昌五輪向け・世界が好む韓食10選
「アカデミー」で実演、試食


 8日、札幌市内のオーロラキッチンでは、日本の飲食業関係者を対象に、昨年発表された平昌五輪に向けた「世界が好む韓食メニュー10選」を紹介・試食する「韓食アカデミー・イン・札幌教室」も併行開催し、一般公募した70人が参加した。

 韓食財団の前理事長で韓国伝統飲食研究所の尹淑子所長による説明のあと10選のうち「ロール参鶏湯」「檀君神話ジョン」「きのこととうもろこし粥」「ファンテ(干しスケトウダラ)丼」「お手軽チャプチェ」の5品を実演調理した。

 この10選メニューは京王プラザホテルにて展示したほか、シェラトン北海道キロロリゾートのシェフの手により新メニューとしてレストランで提供される。東京では韓食レストラン「テーハミング」の朴賢子代表が新大久保の同店で「平昌五輪10選料理教室」を開催していく事になった。

韓食専門店、世界で3万も
金大根・財団法人韓食財団事務総長


 金大根韓食財団事務総長は、「韓食の世界化に向けて7年前に韓食財団を設立し本格的な活動をスタートした。その結果、世界各国の韓食専門店が2011年は約1万店舗に過ぎなかったが、昨年の統計で約3万店舗に増大した。ニューヨークにおける韓食に対する認知度は、11年に24%だったが16年には64%まで高まった」と韓食がこの間、急速に普及したことを報告した。

 さらに「韓流ブームの側面的な部分でもK‐POPの人気に伴って韓食が注目されるようになっている。今後さらに韓食を広めていくためには、政府側からの支援だけでなく、この席に参加した韓食関係業者みなさんの情報交換が必要だ」と呼びかけた。

 また、韓食メニューの表記についても統一化していくことや来年の平昌冬季五輪に向けてた韓食のプログラム化、外国人向けのアレンジなどで食と観光を結びつける計画などを語った。

キムチ、感謝の気持こめて
朴和生・韓食振興協会副会長・名峰代表


 昨年のキムチグランプリで金賞を受賞した朴和生氏は「キムチの普及は88年ソウル五輪以降、急上昇し今や日本の漬け物売り上げ1位と韓国に負けない国民食になった。ただ、最近は本物の味を求める人も増えており、同じ味を維持するためにも、良質な素材だけでなく発酵具合を計算することが秘訣だ」と丁寧な製造工程を訴えた。

 さらに「キムチはキモチで作るもの。
つねに感謝の心を持ちながら作ることが大切」と信念を語った。

「焼肉」は在日同胞の創作
徐道源・振興協会副会長・大東園代表


 徐道源副会長は「日本の『焼肉』と『ホルモン焼き』は70年以上の歴史を経ながら在日同胞が創り出した韓国料理と言っても過言ではない。寿司、居酒屋と並ぶ今や日本の3大人気外食でもあり、全国に3万店舗以上を誇る」とし、「在日の伝統的な味を守りつつも、地域や日本人の感性に合わせながら、少しずつ改良されてきた」と最近の焼肉事情を説明。「韓流ブームの影響もあり焼肉店でも韓国の人気メニューを加える店も増え、各店とも研究を重ねている。そのような努力こそが必要だ」と付け加えた。

関係改善で韓食店も成長
任和彬・理事・KOLLABO代表


 任和彬氏はこの10年間の日本における韓食人気メニューの変遷を紹介しながら、今後の展望について解説、「焼肉市場は今後も成長していくだろう。とくに日本の大手企業を中心に個人の起業も増え、肉の創作料理としてレベルアップしていくことが予想される。韓食専門店についてはここ数年、韓日関係の影響で全盛期から3割近く減少しているが、関係改善が進めば再び成長を見せるだろう」と展望した。

 各国から参加した代表らは9日、札幌市中央卸売市場を訪れ、せりの現場や豊富な北海道産水産物と農産物を見学したほか、「道の駅・マオイの丘」で販売している農協や直営店の農産物を見学した。

 また、夕食を兼ねて同胞が経営する札幌市内の焼肉店で各メニューを試食した。フランスで韓食店に韓国リキュール類を卸売りしている李ジョンソンさんは「これだけ多くの部位の肉をメニュー化していることに驚いた。しかも一切れずつ食べやすくカットしているなど、
お客に対する気配りがすばらしい」と絶賛していた。
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